ダブルハニカムシェードを検討するときは、まず名称が指す仕様を整理しておく必要があります。同じ言葉でも、2枚のシェードを前後に取り付ける方式と、内部の空気層を二重にした生地を指す方式があり、必要な設備や使い方が異なるためです。
一条工務店の現在の公式サイトでは、窓の断熱性を補う設備としてハニカムシェードやトリプルハニカムシェードが紹介されています。一方、過去の施主情報には、採光用と断熱用など2枚を組み合わせた仕様をダブルハニカムシェードと呼ぶ例があります。商品ライン、契約時期、窓の種類によって選択肢が変わる可能性があるため、過去の事例だけで採用可否を判断しないことが大切です。
この記事では、言葉の意味を切り分けたうえで、断熱、採光、遮光、操作性、費用の考え方を順番に整理します。打ち合わせでは、名称だけでなく「何を2重にするのか」を具体的に伝えてみてください。
ダブルハニカムシェードの意味と一条工務店での位置づけ
最初に押さえたいのは、ダブルハニカムシェードが一つの統一規格名とは限らない点です。一般市場と一条工務店の施主情報では使われ方が異なるため、構造を言葉にして確認すると行き違いを防げます。
2枚のシェードを重ねる仕様を指す場合
一条工務店に関する過去の施主記事では、1つの窓に2枚のハニカムシェードを前後に設ける仕様がダブルハニカムシェードと呼ばれています。例として、室外側に断熱タイプまたは遮光性を備えたタイプ、室内側に光を通しやすいタイプを配置する組み合わせがあります。
昼は室内側だけを下ろして視線を和らげ、夜や暑い時間帯は室外側も下ろすという使い分けができます。ただし、現在も同じ仕様を選べるとは限りません。窓枠の納まり、電源、商品ライン、契約時期による違いを担当者へ確認してください。
二重セルの生地を指す場合
一般的な窓装飾製品では、蜂の巣状の空洞が二重になる生地をダブルハニカムと呼ぶ場合があります。1枚のスクリーンの内部に複数の空気層をつくり、窓と室内の間で熱が移動しにくい状態を目指す構造です。
この意味では、シェードが2本あるわけではありません。操作する本体は1枚でも、生地断面の空気層が二重になっています。「ダブルだから採光用と遮光用を切り替えられる」とは限らないため、生地構造と本体数を別々に確認すると安心です。
一条工務店の現行公式情報ではトリプル表記が中心
一条工務店の公式サイトでは、高性能樹脂サッシと組み合わせる設備としてトリプルハニカムシェードが案内されています。また、暮らしに関する公式ページでは、窓の断熱性を高めるハニカムシェードに遮光タイプがあることも紹介されています。
ただし、公式サイト上の情報だけでは、すべての商品ライン、窓種、地域、契約時期ごとの標準仕様やオプション設定までは判断できません。ダブルという過去の呼称を前提にせず、見積書へ記載される正式名称と構成を確認する必要があります。
| 呼び方 | 構造のイメージ | 確認したい項目 |
|---|---|---|
| 2枚式のダブル | 別々のシェードを前後に設置 | 組み合わせ、操作方法、電源、窓種 |
| 二重セルのダブル | 1枚の生地内部に二重の空気層 | 生地構造、採光性、遮光性、製品寸法 |
| トリプルハニカム | 複数の中空層で窓の断熱性を補う | 対象商品、対象窓、標準かオプションか |
例えば打ち合わせでは、「採光タイプと遮光タイプを2枚取り付けたいのか」「1枚の二重セル生地を希望するのか」を伝えます。さらに、図面上で本体が何本描かれるのかを示してもらうと、名称の取り違えを避けやすくなります。
- ダブルという言葉だけでは構造を特定できません。
- 2枚式と二重セル生地は別の仕組みです。
- 一条工務店の現行公式情報ではトリプル表記も確認できます。
- 正式名称、窓種、操作方式を見積書で確認します。
採用によって得られる効果と向いている窓
構造の違いがわかったところで、次は暮らしへの効果を見ていきます。ハニカムシェードは断熱だけでなく、採光、遮光、視線対策を調整しやすい点にも特徴があります。
空気層が窓まわりの熱移動を抑える
ハニカムシェードは、蜂の巣状の空洞に空気を保持する構造です。空気層が窓と室内の間に加わることで、冬は室内の暖気が窓側へ移るのを抑え、夏は窓から伝わる熱の影響を和らげる働きが期待できます。
ただし、シェードだけで住宅全体の断熱性能が決まるわけではありません。ガラス、サッシ、窓の大きさ、方位、気象条件、シェード周囲の隙間も影響します。一条工務店の窓性能と組み合わせて考え、シェード単体の効果を過大に見積もらないことが大切です。
採光と視線対策を切り替えやすい
2枚式で採光タイプを組み合わせられる場合は、日中の明るさを残しながら外からの視線をやわらげやすくなります。レースカーテンに近い役割をシェード側へ持たせられるため、窓まわりをすっきり見せたい部屋と相性があります。
一方、夜は室内が明るいほど外からシルエットが見えやすくなる場合があります。採光タイプだけで十分な目隠しになるかは、生地、照明、窓の位置、隣家との距離で変わります。展示場や生地サンプルでは、室内側を明るくした状態も確認してみてください。
遮光したい寝室や西日の強い窓で使いやすい
遮光性のあるタイプを選べる場合は、寝室、シアタールーム、強い西日が入る部屋で使いやすくなります。一条工務店の公式情報でも、外の明るさを遮断できるタイプが睡眠環境を整える設備として案内されています。
国土交通省の高断熱住宅向け設計資料では、開口部は季節、方位、時間に応じて日射を調整する考え方が示されています。夏の日射を遮る一方、冬に取り込みたい日射まで常に遮らないよう、開閉できる設備を暮らしに合わせて使う視点が必要です。
南面は冬の日射取得、西面は夏の強い日射も考慮します。
採光、遮光、目隠しの優先順位を部屋ごとに分けてください。
具体的には、朝に光を取り込みたい寝室では「起床後は全開、日中は採光側、就寝時は遮光側」と運用します。西向きのリビングでは、夏の午後だけ遮光側を閉め、冬の晴天時は開けて日射を取り込むと、季節に合わせて使いやすくなります。
- 断熱性は窓、方位、隙間を含めて考えます。
- 採光タイプは日中の目隠しに使いやすい場合があります。
- 遮光タイプは寝室や西日の強い窓と相性があります。
- 季節と時間帯に合わせて開閉することが大切です。
採用前に確認したい費用と使い勝手の注意点

効果を押さえたら、今度は毎日の操作と費用を確認します。2枚式は使い分けの幅が広い反面、本体数、電動設備、修理対象が増える可能性があるため、必要な窓を絞る考え方が現実的です。
現行価格は見積書で確認する
過去の施主記事には、電動化やダブル仕様に関する費用例が掲載されています。しかし、住宅設備の価格、標準範囲、キャンペーン、商品構成は時期によって変わるため、過去の金額を現在の契約へそのまま当てはめることはできません。
見積書では、本体、生地変更、電動化、配線、リモコン、施工費がどの項目へ含まれるかを確認します。差額だけでなく、カーテン、レース、カーテンレールを別途設置した場合の総額と比べると、窓まわり全体の予算を判断しやすくなります。
大きな窓ほど操作方法が暮らしやすさを左右する
掃き出し窓や幅の広い窓では、シェードの上げ下げを毎日行う負担が大きくなる場合があります。2枚式でそれぞれを操作するなら、手動か電動か、個別操作か一括操作かによって使い勝手が変わります。
電動式を検討するときは、壁内配線、スイッチやリモコンの保管場所、停電時の扱い、モーター音、保証、故障時の交換方法を確認してください。後から配線を追加しにくい場所では、設計段階で将来の使い方まで話しておくと安心です。
結露と窓まわりの湿気に注意する
シェードを閉じると、室内の暖かい空気が窓面へ届きにくくなり、窓とシェードの間に冷えた空気が滞留する場合があります。室内湿度、外気温、換気、窓性能によっては、ガラスやサッシ周辺に結露が生じる可能性があります。
結露が見られるときは、シェードの閉め方だけでなく、室内湿度、換気設備の運転、加湿量、窓周辺の水分を確認します。常に少し開けるべきかどうかは条件で変わるため、一条工務店の取扱説明書やアフターサポートの案内を優先してください。
| 確認項目 | 打ち合わせで聞く内容 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 採用可否 | 商品ラインと対象窓で選択できるか | 正式な見積項目が出るか |
| 操作 | 手動、電動、個別、一括の違い | 毎日無理なく動かせるか |
| 電気設備 | 電源位置、配線、停電時の扱い | 後付け工事を避けられるか |
| 維持管理 | 清掃、保証、修理、交換方法 | 長期使用時の負担を許容できるか |
| 総費用 | カーテン一式との差額 | 窓まわり全体で比較できるか |
Q. すべての窓をダブルにしたほうがよいですか。
部屋ごとに必要性が異なります。寝室、西向きの大窓、外からの視線が気になる窓を優先し、普段ほとんど開閉しない小窓は通常仕様とするなど、窓単位で選ぶと予算を調整しやすくなります。
Q. カーテンは完全に不要になりますか。
採光、遮光、目隠しをシェードで満たせる場合は省ける可能性があります。ただし、柔らかな意匠、音の吸収、隙間からの光を抑える役割を求めるなら、カーテンを併用したほうが合う場合もあります。
- 価格は現在の正式見積で確認します。
- 大開口では操作の頻度と負担を想定します。
- 電動式は配線、保証、修理方法まで確認します。
- 結露は湿度や換気を含めて対処します。
- カーテンを含む窓まわり総額で比較します。
ダブルハニカムシェードを選ぶ判断手順
費用と注意点まで見えてきたら、最後は採用する窓を絞ります。名称から選ぶのではなく、その窓で解決したい困りごとから逆算すると、過不足の少ない計画になります。
最初に窓ごとの目的を一つずつ書き出す
図面を見ながら、各窓に「冬の冷えを抑えたい」「西日を遮りたい」「昼の視線を防ぎたい」「夜を暗くしたい」などの目的を書き込みます。複数の目的が重なる窓ほど、2枚式や高機能な生地を検討する優先度が上がります。
反対に、廊下の小窓や外から見えにくい高窓では、採光と遮光を細かく切り替える必要がないかもしれません。すべてを同じ仕様にそろえるより、部屋の使い方で差をつけたほうが納得しやすいでしょう。
展示場では昼と夜の状態を想定する
展示場で確認するときは、シェードを下ろした外観だけでなく、上げたときのたまり寸法、窓の開閉との干渉、操作音、昇降速度も見ます。窓の近くに家具を置く予定があるなら、リモコンや操作ひもへ手が届くかも確認してください。
夜の目隠しは昼間の展示では判断しにくいため、室内照明を点灯した状態の透け方を質問します。生地サンプルを照明へかざし、採光タイプと遮光タイプの違いを比べる方法も便利です。
最終確認は正式名称と図面と見積書でそろえる
採用する窓が決まったら、打ち合わせ記録、図面、見積書で仕様をそろえます。「ダブルハニカム」とだけ記載せず、シェードの本数、生地の種類、色、操作方式、電源、対象窓を明記してもらいます。
仕様変更の期限も確認しておきましょう。電動設備や壁内配線が関係する場合は、内装工事後の変更が難しくなる可能性があります。契約時点で未確定なら、いつまでに決めればよいかを工程表へ記録してください。
名称ではなく本体数と生地構造を確認します。
最後に図面と見積書の記載を一致させてください。
例えばリビング南面は採光を優先して通常の採光タイプ、リビング西面は夏の日射対策を優先して遮光性のある仕様、寝室は暗さと操作性を優先して電動式を検討するという分け方があります。全部屋を一律に決めず、生活時間と方位を組み合わせて選んでみてください。
- 窓ごとの困りごとを先に決めます。
- 優先度の高い窓だけ高機能仕様を検討します。
- 展示場では操作と透け方を確認します。
- 図面と見積書へ本体数と生地種類を明記します。
- 配線を伴う仕様は変更期限を確認します。
まとめ
ダブルハニカムシェードは、2枚のシェードを重ねる方式と、二重セル生地を指す場合があり、名称だけでは仕様を判断できません。一条工務店では現行の公式情報や見積書を基準に、本体数、生地、操作方法、対象窓を確認することが結論です。
最初に試すべき行動は、図面上の窓を「採光」「遮光」「視線」「断熱」の4項目で整理することです。そのうえで優先度の高い窓を3か所程度選び、通常仕様、ダブル仕様、カーテン併用の総費用を比較すると判断しやすくなります。
窓まわりは毎日の明るさや室温、睡眠、操作のしやすさに関わります。すべてを高機能にすることより、暮らし方に合う窓へ必要な機能を配置することを意識してみてください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、内容の正確性・最新性を保証するものではありません。費用・仕様・制度・キャンペーン等は変更される場合がありますので、契約やお申し込みに関する最終的なご判断の前に、一条工務店の公式窓口または各関連機関の公式情報を必ずご確認ください。


